2011年9月3日土曜日

相田みつをの何処が良い? / 僕のベトナム著作の概要

意外になかなか演説の上手かった野田さんが首相になって、別にだれでも良いんだが、世間は実はホッとしたのだろうと思う。何度か批判している友人海江田が首相じゃあ、日本国としてあんまりだもの(ごめんね海江田さん)。海外で日本語の拡大とか、日本のプレゼンスの上昇を願いつつ、踏ん張っている僕たちからすると、海江田で無くて本当に良かったし、彼自身も実は断れない善良さでここまで来ているので、いつの間にか「やばいぞ。このままでは、総理大臣だ」と芯から焦っていたはずだ。女性・家族問題も一気に出てくるし、世界のメディアは「大泣き」画面を連打するはずだしね、宇野首相と世紀の短期間総理を競いかねない事態に陥るからだ。
おめでとう海江田さん、成れなくて本当に良かったね。勝負あったあとの記者のインタビューにあなたは、実に晴れ晴れと「野田体制への協力」を語っていた。

で、最近その野田さんのお陰で話題のへたっぴ相田みつをだ。今から20年前、日本のサブカル世界では「ヘタウマ」なる際どい「良さ」、微妙でマイナーだけれども若者の心を掴む作品群がおもに漫画界であふれ出たことがあった。元祖は「砂川ひさしげ」先生と思うが、吉田戦車、渡辺和博、湯村輝彦、蛭子能収などがコミック誌「ガロ」などを中心に開花した。「ヘタウマ」は、一見下手に見えるけれども、読者の心の襞(ひだ)に染み入る実力がある作品群をいう、あるいは作家たちのことを指す。相田みつを氏のいる領域を辿ってみよう。まず、子供の心や子供の言葉を深く引き出して、子供の持つ世界から大人の世界に橋渡しをしている作家は多い。有名な詩人だけでも北原白秋、堀口大学、三好達治、草野心平、まどみちおなどがいるし、阿久悠もかなり書いていたようだ。多くの童話作家も、童謡の作詞家も含まれるだろう。僕たちが自分の幼児期の世界に追体験させてくれる優良な詩歌たちを彼らは、プリミティブな言葉を通じてひじり出してくれている。

一方、書の世界ではさすが子供の言葉を使った作家は少ないのだと思うけれど、「人生訓」や「志」を詠った書でなじみがあるのはやっぱり武者小路実篤の一連の書画だろう。お土産物にまでなってしまったのは笑止だが、初期は燦然と理想が輝いていた。立場はまったく違うが中村天風の「訓令」ことばと書もあるだろう。今は思い出せないけれどそういう書画もいくつもあるだろうと思う。先日、NHKBSで能書家でもある空海の「飛白体」の書を見る機会があった。まさに一文字というか一つひとつの「かすれ」に宇宙の森羅万象が収斂されている感じさえした。つまらない言い方かも知れないが、空海の書の一文字がピカソが代表する現代アートを悠々超えていたと感じさせた。僕の魂を奪ったんだ。書は1000年の時空を超えるものなのだろうと改めて思った。

へたっぴ相田みつをは本当に下手だ。筆の線と流れを見れば、誰にも二流か三流とわかるね。「ヘタウマ」をねらった詩文としても、本当に稚拙そのもので、ヘタに隠れた普遍性が本当に見あたらない。ダブルでそうなのに商業主義であるというのがまたまた悲しい。さらに、それを銀座を拠点に全国販売しているんだから、手に負えないよまったく。確かに「プリミティブ」なアフリカ作品とかもそうだが芸術の評価は簡単ではないことはたしかだ。昔、僕と亡くなった妻は二人の子供たちの絵本として「障害者の子供たち」の作品集の絵本(絵画と文字)を「ノンタン」シリーズとか、加古里子の「だるまちゃん」や「とこちゃんシリーズ」なとと一緒に与えて、読んで聞かせていた。障害者の子供たちのまさに素朴な絵と心から何の迷いもなく紡がれた言葉は素晴らしい作品も多かった。

それに比べてだよ「金魚がドジョウのまねすることねんだよな」でバランスおじさん野田首相が、労組あがりの輿石を抱き込むために輿石が愛好していた相田みつをを使ったという。あははだね。日教組の専従から成り上がってきた輿石の書や詩歌の芸術的価値観など知るよしもないが相田みつをにしびれているのは大いにあり得るし、まあそんなもんさ。相田の典型的なフアンの一人かも知れない。僕が相田みつをを毛嫌いするのはジャンボ尾崎とママでも金の柔チャンが嫌いなのとたぶん同列で、それはさあ、「臭い」のさ、誠実な人間性が感じられないというか。まじめじゃあない印象を全体から感じ取れるからなのだ。つまり偽物と思えるからだ。

価値のある芸術とはプリミティブの分野で在っても素朴な心や言葉からであっても、普遍的に昇華する能力があるということだ。仮に障害者の作品でも小学生の夏休みの宿題の絵画でもビビッと僕らの魂をふるわせる作品はいくつもある。銀座の相田みつを美術館で一儲けを企むことは、芸術に対する冒涜としか思えないね。価値のないものを売りつけるのは本当にどうかと思う。マスコミなんかも、本当は作品の質に疑問を持っている人も少なくないと思う。空気を読んで言い出せないのだろう。やれやれ・・。

■ 予想はしていたが、ベトナムでオリジナル著作を出すのは本当に大変であった。まず、日本なら本の製作の過程は充分に知っているし、経験もして来たわけだが、全く文化が違うところで、翻訳に頼った作成なので翻訳の質とかどの程度の意訳も加えるか、例え話でさえ通じないモノもあるので、翻訳の先生には大変お時間を煩わせ、ご迷惑をおかけしてしまった。特にこの本は日本とはどういう国かの総合的な情報と知識を網羅することが目的のひとつであるので、書いた分野は幅が広い。さらに現象には本質があるわけで、僕なりに「耕論」した試論も多く、翻訳者は大変戸惑ったことも多かっただろう。さらに、日本人のちょっとした高校生ならば、大抵名前ぐらいしっているドストエフスキーやカミユなどは、文学の専門家以外はほとんど誰も知らないし、僕の情報多種多様な展開スタイルの中では相当規制せざるを得ない側面も多かった。だからといって、彼らベトナムの青年たちは能力が無いと言うことでは全く無く、逆に日本人がAKB48の高橋だ前田だ小島だのアイドルたちの名前まで知っていてどうするのかと思うようなゴミみたいな情報に朝から晩まで押しつけられている惨状が浮かび上がってくるだけだ。どれだけ歴史的に異常な情報過剰社会に我々は立ち尽くしているのか。ベトナム人の若者向けの想定を考えるだけでも、僕自身は学ぶ事も多かった。

また、社会主義国であるベトナムでの言論規制は当然あるだろうが、別にとやかく介在してくることは無かった。言うまでも無く新聞、テレビ、出版:印刷は、国営か、それに準じた企業で運営されていて、まだまだ揺るぎない。
以下、どのような内容かを知っていただくために「目次」を示した。が、最終ではありません。なお、この本は2012年7月に大手のアルファー出版社からハノイ、ホーチミンを中心に大手書店50店舗のネットワークで販売が決まっています。350ページ前後。


『めざせ、ニッポン!!』 2012年 版
〜いま、チャンスの日本留学と就職のための教科書〜 
君もサムライにならないか?

はじめに
〜この本の読み方〜

■第一章「日本語は、君の生き方を大きく変える」

1 新幹線もオートバイも環境技術も日本の得意な技術です。ソニ
ーもトヨタもホンダもキャノンもパナソニック、ユニクロもみん
な日本の企業です。
2 日本には世界一の技術やコンテンツと、深い企業文化があふれ
ている。
3 世界一長寿の企業も日本にある。何故だろうか?
4 日本は、ベトナム人の「日本語サムライ」を待っている。君は
何をしたいのか。さあ、君の「適職」を探そう。
5 さあ、リアルに君の今後をシミュレーションしてみよう。ここ
では、ある二人のサンプルを創作してみた。就職活動の参考にし
てくれ。
6 日本語ができるベトナム人が少なすぎる。少ない今だから、君
に大きなチャンス有り。英語より有利だ。
7 知ってるか?日本は若者が減っている。だから若いパワーが欲しい。
8 日本には、既に中国人や韓国人などの若者が100万人以上も
来て、頑張って仕事をしているよ!ベトナム人は4万人未満だ。
9 何故か、日本人はベトナムが大好きなのだ。
10 日本政府の「30万人留学生計画」とは何だ?簡単に説明しよう。
11 日本留学は子供への“輝かしい未来“というプレゼントです。
言い換えると、愛の投資ということだ。

■ 第二章「そもそも、日本はどういう国なのか?美しくてまじめで  
不思議なサムライの国なのだ」

1 第二次世界大戦後の復興と技術の蓄積の歴史をみてみよう。
2 現代のニッポンを変えた4つの要素
3 日本人の伝統的環境を守る心と3月11日の大震災        
4 勤勉さ、倫理感、生き方についての日本人の心・・参考になる
はずだぜ。
5 学力と教育システム。日本は「フツーの人」がすごいのだ。 
6 日本の大学生の就職活動って、凄まじいぜ。
〜リクルート社の勃興〜
7 情報社会の中のメディア。特にテレビと新聞を検証してみた。
8 サブカル大国。世界一のマンガ、アニメ、ゲーム。
9 不思議なメンタリティー・・「公平と正義」日本はかなり社会主 
義的?!
10 企業市民とか、企業の社会貢献とか。サムライは深く認識し
てほしい。 
11 東京オリンピックと大阪万博。そして団塊の世代と高度成
長は、戦後日本の象徴である。
12 海外PRがへたな日本。ODAが有効に活かされていない。
日本の努力をぜひ、君らに知って欲しいのだ。

■ 第三章「日本語をどう学ぶか。上手な方法はこれだ!」
1「演劇的・大声・暗記」
2「書き写し」と「google、yahoo、ウィキペディア」
2−1 「書き写し」
2−2 「Google、YAHOO! WIKIPEDIAの日本版の活用」
3 VCIの日本語上達法のエッセンス
4 計画と持続性
4−1 計画を立てる以前の一番大切なこと
4−2 「計画はきらいですか」
4−3 「目標」をたてることから
4−4 「持続性」
5 VCI先輩たちからのアドバイス  
6 恋人から学ぶ

■ 第四章 就職したい日本の企業に君が選ばれるためのノウハウと
「日本企業の世界一の特徴」を君に教える
1 採用されるポイントは、はっきりしている。
2 面接時の主な質問
3 必読!「日本企業の品質についての考え方」
4 徹底した社員教育がある。日本企業の特徴の一つだ。
5「公平、協調、チーム」。ベトナムの文化と違うので深く認識して
欲しい!!
6 長期雇用、厳しさと優しさ。未原稿
7 さあ、自分の未来を描けるか?イメージできるか?

第五章 さあ、アクセスしてくれ!計画を作ってみてほしい。
http://www.********

第六章 あなたのソリューション
1息子や娘の日本留学を考えて居るお父さんお母さん  
2自身が日本の大学や技能専門学校に留学したいひと 
3ベトナム国内の日本企業に就職したい人
4日本の国内の日本企業に就職したい人
5日本企業と取引を増やしていきたい企業幹部の人
6日本人と結婚したい人
第七章「日本語で成功したサムライたち」インタビュー 5名
「留学生座談会」 4名
第八章 FAQ   
謝辞 
奥付  ・・・・   350ページ前後の本を予定

下記に、僕の「謝辞」だけ、のせておきましょう。僕はこのような気持ちで書いたわけさ。

あとがきと 謝辞 (一部)

■ この本を書くことにした大きな動機は、アジアの中で日本のプレゼンスというか日本の全体的魅力の低下傾向が明確になり、日本が好きな人の多いベトナムでさえ韓国人気に完全に押され始めている現実に日々曝されているからである。中国人気や中国語学習者は前からおおきなトレンドであるけれど、このままでは更に圧倒に差を付けられよう。HCMCのある有力日本語学校では5年前には、年間5000名の生徒を扱ってきたが、今は何と年間2000名だそうだ。現状はここまで来ている。だから、僕だけでもまずは、動き出そうとこれを書いたというのが正直なところだ。そして、それだけではなく、それをさらに具体的にするために、僕のもっているリクルート関係の知識とノウハウを総動員することによって、やる気のあるベトナム青年にどんどん日本企業に就職できる様にするために、また有力大学や、多様な技能と学科がある日本の専門学校などに留学してもらうための検討をすぐにしてもらうための「就職&留学技術本」として、書いた。いわば「日本の歩き方」さ。続編も計画している。学生や卒業生は一定程度日本語も読めるし、せっかく書いた日本の社会の僕の把握の仕方も日本のお客様始め友人や関係者にも読んで頂きたいので、日本語のオリジナル原稿も部分的に同時掲載してみた。

この本の課題点は現況の日本社会が抱えている問題点や「社会的病理」などにはほとんど触れていないことだ。書きながら苦悶したところも何カ所もある。でもまあ、この本の出版の目的と位置づけ上、何とかご理解いただきたい。その点はベトナム人の青年たちが日本に来て現実と向き合ってリアルに「先進国ニッポン」を体得してくれればいいのだろうと思っている。

■ ご存じのように石巻市大川小学校は全校生徒108名という小さな小学校であったが、海岸に近くにあったため津波で74名(不明者含む)が亡くなってしまった。日本人が忘れられない悲劇のひとつだろう。我が子を失ってしまったお父さんお母さんの悲しみはどれくらい深いモノであったろうか。悲しみの中であるお母さんが、明るい娘を思い出したい、ひまわりのような娘にまた会いたいと考えて、学校のそばの空き地にひまわりを植えました。その心に賛同してやはり子供を亡くしたお母さんたちもいっしょにひまわりをたくさん植えました。途中で台風が来たり、海水がかぶってしまった土地ですからひまわりの育成に困難もありましたが、お母さんたちの努力で8月にたくさんのひまわりが見事に咲きました。お母さんたちはみんなで手を取り合って喜びました。そして、たくさんの種子を収穫しました。来年にはもっとたくさん咲いて欲しいからです。僕はこのお話をテレビで知り、感動しました。そして、日本人らしい心をとっても表していると思いました。このお話は、何時か「童話」となり「昔話」となり、幾代にもわたって日本中に伝わってほしいと心から強く祈念しています。
■ 以降、翻訳者とか、協力者名とか阿部の経歴とかが続く。  以上・・

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