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2011年11月20日日曜日

ハノイ貿易大学 日本プロジェクト面接と就職のパンフレット

日本企業のトップの皆様、人事採用のご担当の皆様
特にベトナムに進出をご計画の企業の皆様へ

ベトナム随一のビジネス・商業系大学「ハノイ貿易大学」の日本で就職し、その後日本・ベトナムの両国で活躍を決意している学生たちのご紹介です。
彼女たち(女子学生が多い)は、来年2012年6月に卒業し、すぐに日本に渡航出来る現在4年生です。
日本語は日本語能力試験2級であり、学部にてビジネス日本語習得済み。
英語はTOEIC550〜750スコア。

採用面接につきまして以下の日程が計画されています。

■11月後半〜12月前半に一斉にこのパンフの配布やPRの実施。
■12月20日火曜と22日木曜日に東京・高田馬場にて
    「来年1月実施の見学・交流会」ご参加と学生の履歴紹介などの「相談会」を       実施いたします。

2012年
■1月12日木曜にベトナムのハノイ貿易大学にて「授業見学・学生交流・大学幹部懇談」会の実施。(*旧正月休みが1月14日土曜〜1月31日までのため、見学会が早まった)
■2月末にハノイ貿易大学にて「採用面接」実施予定。
■6月中旬に大学の卒業式。すぐ日本渡航・企業就労の予定。
宜しくご検討ください。なお、当パンフの送付のご要請含むお問い合わせは、メールでお願いいたします。  abevci@vietnam-waseda.org 阿部

パンフレットの表紙

見開きページ左

見開きページ右

ウラページ(4ページ目) いままでの「ハノイ工科大採用実績の説明」

■ 以下は、僕が教えている当教程のシラバスの一部です。

A日本企業理解の基礎
 1企業に就職し、社員になるということ
  ・企業とは、働いて給与をもらう厳しさ、キャリアアップと学習、プロ意識、原価意識、目標と計画・・
 2組織の一員としてのルールと常識
  ・社内規則の厳守の心得、社員教育、組織と自己実現、コンプライアンス、CSR・・
 3問題解決への思考
 4論理的な思考とプレゼン
 5日本の産業構造 
 6企業の欲しい人材・・
 
B日本社会の基礎
 1日本の基本情報 ・法と倫理、公共性、生活と環境、医療、家庭・・・
 2社会の構成   ・消費、マスコミ、観光、先端技術、住宅、交通・・・
 3社会の現象   ・3月11日、絆、犯罪、病気、在日の外国人・・・
 4文化と歴史   ・学校教育、サブカル、品質、武士道、明治と江戸・・
C英語会話の補足 
D秘書検定・ビジネス検定への助走
E日本人企業幹部に附きそう「シャドーイング」(課外授業)
など経済産業省の提唱する社会人基礎力教育のベトナム人向けオリジナルのシラバスを構成しています。以上。

2011年11月19日土曜日

FOXテレビの大欲望 / ブータンが魅せる未来

最近アメリカのFOXtvが日本のBSに進出して来た。面白いので、NHKのBSなどで、良い物やっていないときにチャネルを合わせる。かつてのCBSの斬新さ、次に出たテッド・ターナー(ジェーンフォンダのかつての旦那)が作ったCNNもアメリカそのものの良さというか、鮮烈なジャーナリズムひっさげて先駆的に世に出てきた。特にCNNの24時間ニュース構想ははじめ物笑いの種であって、「隣の牧場の牛が仔牛を生んだこともニュースにするのか」と揶揄されたものだ。つまり、今から30年前には、ニュースの出ところが限られ、政治・経済・面白トピックス程度のもので、当時の人々の感覚と情報への「欲望」はそれで、間に合っていたのだ。つまりの所、現在驀進が止まらない情報社会という怪物が知る欲望を拡大深化してきたと言って良い。

その欲望は情報通信のイノベーションが作り出してきたと同時に相関として、現代人の過剰な疲労と心的負担が求める生きるための「刺激」を体で受け止めたいとする欲望が相まって、開発され、複雑化され、そしてパターン化されて現在人に標準装備されてきた。子供たちは、運動神経ならぬ「情報取得神経」は研ぎ澄まされ、敏捷だ。スピードと拡大を伴い、それは止まることを知らず進化してゆく。

FOXテレビの日本放送はニュースではなく、エンタメに限られている。僕が10年前に大半を見てしまっている「セックスアンドザシティー」、「歌手デビューさせるオーディションもの」「恋人探し」「モデル育成ドキュメント」「奥様発明大儲けコンテスト」「料理の鉄人捜しコンテスト」「ミスユニバースドキュメント」「ハリウッド・メイキングもの」・・・まあ、凄いんです。もちろん、このラインナップを見ただけでは。「あれれ、かつて日本にあったよ」とおっしゃる向きもあるでしょう。日本のテレビコンテンツの「フォーマットビジネス」はアジアに向けてなど強力だから、少しは日本のフォーマットを向こうさんが、購入した物も無いではないだろうけれど、エンタメの本場はアメリカさ。調べていないが、多くはあちらのコンテンツフォーマットを頂いた上で「日本流に仕上げた」ものが多いと思われる。

さてさて、FOXのエンタメは、凄い。かつて少年ジャンプ誌が「友情・努力・勝利」を憲章にして来たわけだが、FOXは「セックス・競争・勝利」がテーマであり、全ての要素を「欲望肥大ヒステリー」にまで「高めて」いることだ。フジテレビを日本の放送規定からはずして、過激にエックスプレスに乗車させたような印象というと片鱗は解るかも知れない。例えが、解りにくいかな。全ての演出が計算されている。人間の性欲・涙腺・感動の襞(ひだ)・物欲の琴線、他人の失敗と不幸をたたみかけていくシノプシスがデータ分析に基づいて作成されている。いな、そうなっているとしか考えられない。つまり、マニュアル化されていて、マクドナルドやファミレスの様に誰でもが演出し、一定の成果を上げられる仕組みになっているのだろう。

アメリカ社会は物欲の欲情の肥大化した環境の中にある。1ヶ月ぐらい前に東京mxテレビの「松嶋×町山の未公開映画」という最高GOODな番組で見たが「毎年、アメリカ人はクリスマスのプレゼントにカードで何と5兆円の買い物をするらしく、貧しい黒人でさえ、明日からのことに目をつぶって、猛烈買いする」という。その過剰な「国民総カード買い物症候群」を沈静させるための「反・買い物」運動の神父さんの悲惨な闘いのドキュメントを見た。神父さんは尊敬に値する「変わり者」であるが、見ていて本当に暗澹たる気持ちにさせられた。アメリカの特に下層の人々の物に対する欲望はもう病的な領域に達している様に見える。社会自体が”中村うさぎ風な”「消費ヒステリー」を煽り、己を洗脳し始めている。貧しい層ほど肥満が多い現実の理由がわかる。

FOXテレビはその先兵だろう。アメリカの中産階級の欲望を振りまいている情報工場なのだから。ご覧になるといいよ。編集のスピードに驚かされるよ。番宣の多さに驚かされるよ。見事な計算尽くのスクリプトに驚かされるよ。巨乳と汚いスラングの多さに驚かされるよ。そして対象は中産階級から下層の視聴者をターゲットにしていることに気がつく。そして、アメリカがアメリカ人にとって息苦しい社会になっていることが、画面の背後から伝わってくる。その意味でFOXテレビは現在のアメリカを知るための刺激在る教材と言える。

■ブータンの国王とお姫様の評判が良い。夫婦共に良い感じだし、国会での演説内容にも良い言葉が結構在ったね。若いし、すがすがしい印象もあったしね。ダイアナさんとか特別の場合を除いて国賓がこんなにマスコミに注目された例も無いよな。
なぜなのかな。あまのじゃくの僕としては普通に賛辞を送るつもりはないね。国民の95%がね、「幸福」だという国民って何なんだろう。 ・・・つづく・・なんだか、書くのが嫌になって、2週間ぐらいすぎた。なんってこった。(12/4)

2011年11月18日金曜日

がんばる卒業生写真。静岡の恭和さん。

自動車の内装フロント部分の設計開発が多い恭和さん。卒業生コア君も入社約2年、プロとして地力が出てきたようだ。

奥さんもお子さんも一緒。最高の幸せの中で、明日の夢が形作られる。男の本懐発揮しようぜ。

コア君やフエさんがいるアパート。いいねえ。良い環境です。

業務や総務までも研修。設計だけでなく総合力をつけ始めたフエさん。彼女はハノイ工科大で、筆頭の優秀者のひとり。今後が楽しみです。がんばれフエさん。

この写真は、去年2010年10月末に当校のスタッフ研修でブオンさん、ゴックさんが、伺った時の写真。中央が太田社長ご夫妻、とフエさん、コアくんと、恭和さんの本社ビル入り口で。


太田社長は当NPOの評議員にもなっていただいています。
これは、恭和さんのWEBです。是非、ご覧下さい。最近は車関係だけでなく「IPカメラ」などオリジナル製品にも力が入っています。
http://www.kywo.co.jp/hp/base/home.html

2011年11月13日日曜日

ハリマオと月光仮面♪♪笛吹童子と青い山脈♪♪あの歌を聞いてください。

ほとんど、歌詞をそらんじてるくらい、すきですねえ。言ってはいけないんでしょうが、何かのパスワードなんかにも使っていますよ、ハリマオ。戦後の青空の中で、僕等少年たちは雑誌「ぼくら」「少年サンデー」「アメリカのテレビドラマ」に夢中になりながら新しい価値観を共有して育った。「名犬ラッシー」「パパ大好き」「うちのママは世界一」「ローハイド」「名犬リンチンチン」「ライフルマン」「ルート66」とかね。ここでは和製の「正義漢」二題。
それと、みんなが謳った「ひゃれりーこ、ひゃられーど・・」と「若い明るい歌声に〜」いいねえ。コメントは不要ですね。YOUTUBEに投稿されていた画像をお借りしました。

ハリマオ
http://www.youtube.com/watch?v=_bYz9BeS77c&feature=related

月光仮面
http://www.youtube.com/watch?v=oHpN4QuGc-U

笛吹童子
http://www.youtube.com/watch?v=_XEdK1vABYo&feature=related

青い山脈 大好きです。原節子さんは永遠です。
http://www.youtube.com/watch?v=bAKmKJxtWZg


《ブログご高覧感謝》
僕のブログの中でアクセスとページビューが多いタイトルと日付け、紹介致します。
ぜひ、ご高覧ください。多いのは一日1400名の閲覧もありました。

・2008年9月  水虫には歯磨き「つぶ塩」が効く?!
・2008年11月 赤塚不二夫先生のこと
・2009年1月 「ジャクリーヌ・ササールとかBB(べべ)とか」
・2009年5月 ゲバラの映画「モーターサイクルダイヤリーズ」
・     5月 カムイと名著「ベストアンドブライテスト」
・2009年10月「救うのは太陽だと思う」
・2009年12月「爆笑問題の失笑問題」・・・・・1日で1440のPV
・2010年1月 阿倍仲麻呂はハノイの知事である。
・2010年2月 MAC・MAC /  立松和平さんの死。
・2010年3月 「サンデープロジェクトの打ち切り秘話」
・2010年12月 映画「ノルウエーの森」の失態
・2011年1月 「お笑いの山崎邦正のベトナムアルバイト」
・2011年3月 メイドインジャパンから「Made by JAPANESE」の時代認識へ
      3月 「大震災をベトナム人は語る」
・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
・2011年5月 復興構想に必要な「人口8000万人時代の国づくり」発想
・2011年5月 梅原猛先生が「文明災」について語った。
・2011年6月 消滅している東北弁
・2011年7月 なぎさホテルという哀愁
・2011年7月 辺見庸氏が3・11とその後にある本質を語った。
・2011年10月 石巻の大川小学校に行った
・2011年11月 石巻・大川小学校のひまわりのお母さんたち
・2011年12月 ハノイ貿易大学日本プロジェクトの学生たちのブログができたよ。
・2012年1月 成田空港のバリアフリーと幸せ伝える人

これからも、よろしく、ご高覧ください。阿部正行

教師の日inベトナム

先生の日というのか教師の日というのか解らないけれど、日本には無い祝日(ベトナムでは休みにはしていない)だが、多くの国に「教師の日」があるようだね。つまり、世界中で教員は給与が少ないけれど、その社会のためにがんばって居るので、年に1回ぐらい「元気づけよう」って考えだろうなあ。ロシアもアメリカも給与は低いって言うし、特に日本語教師の日本国内なんか、悲惨なもののようだ。世界の為政者は共通して、どんな魂胆なのかしら。

たぶん、嫉妬かも知れないね。だってさ、教員は子供のきらきらした眼差しと毎日相対し、完全な信頼関係の上で、コミュニケーション出来る環境にある。また、16,17才の難しい年齢の青年になりかけの少年少女と毎日会える。毎日会って難題を迫られる。これって幸福以外の何ものでもないよね。心とか生活の問題を毎日一人一人の教師は解いて行かねばならない。あるいはほぐして行かねばならない。こんなハッピーな仕事他にあるのかな。

絵描きや音楽家はどうなんだろう。そうだねえ、アーチストは、いいねえ。つぶらな瞳や地球上の絶対的な価値「無垢さ」(と、僕は思って居るわけさ)を想像力の中で描き出す仕事だもの。教員と同列で、同質かもね。ビンボーな人も実は多いと言うことを考えると、教員とアーチストは同じ位置にいるのかも知れないね。つまりさあ、教員の尊い仕事に為政者とか、みんながジェラシー感じて、教員が幸せな分、給与を世界的に削ってるんじゃあないか、と思うのさ。

昔ね、当校にいた赤塚かよこ先生、五百木(いおき)先生、佐藤ふみ先生、あれれ、みんな若い女性陣だね(仕事をしていた当時はみなさん、30才前後)。みんな一生懸命で、志が高かった。男性では早稲田の後輩の湯本くんがよかったね。野球・プロレスマニア尾崎くんも良かった。でも、最高はリタイアー組の遠藤先生だね。残念だが、そういう教員は少ない。極めて少数だ。

写真は、僕のクラスの勇士たち。頑張りと知性はトップレベルです。真ん中のおじさんがニヤケていますね。恥ずかし。

ということで、「教師の日」です、ベトナムは11月20日がそうなのですが、僕がそのころハノイ不在と言うことなので、ハノイ貿易大学の我がクラスが僕のために教師の日を繰り上げ、12日土曜日の夕方に割に近いBIAHOIで盛大にお祝いいただいたと言う訳なのです。うれしくて、涙腺の弱くなった63才、涙がこぼれそうでした。


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・2010年12月 映画「ノルウエーの森」の失態
・2011年1月 「お笑いの山崎邦正のベトナムアルバイト」
・2011年3月 メイドインジャパンから「Made by JAPANESE」の時代認識へ
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・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
・2011年5月 復興構想に必要な「人口8000万人時代の国づくり」発想
・2011年5月 梅原猛先生が「文明災」について語った。
・2011年6月 消滅している東北弁
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2011年11月11日金曜日

ベトナム人卒業生のロボコンやプレゼン。興南設計さんの社内のお祭り。

倉敷の興南設計さんの「興南祭り2011」での写真です。去年の同お祭りは当校の研修で10月末にお邪魔しましたが、それから1年、早いものです。上は、ロボットコンテストの賞金をみんなが持っていますね。向かって右のジーパン眼鏡が入社2年経った当校卒業生のルアット君、自信がついた表情だね。うれしい。中央はインドネシアの同僚です。

赤いシャツが本年1月に採用されたフン君、IT専門です。総員160名の中でIT部門はまだ10名もいない少数。がんばって欲しい。若い同僚や先輩たちの前で自己紹介とかしているようですね。上段の中央の眼鏡の方が森社長です。

黒いジャンバーのロン君が自分のチームのロボットで闘っていますね。彼も入社して1年強。社員のみなさんに溶け込んで、がんばって居るのが想像出来ますね。

小さく写っていますが、プレゼンしているのが一番古手のツック君、まる3年過ぎたね。仕事も生活も思い切りエンジョイしていると報告聞いているよ。彼は、以下のビデオにも登場するので、引きサイズの興南社の社内の一角を見えるようにしました。
以上、彼ら4名は当校卒業生で、ハノイ工科大の卒業生です。

以下は、動画です。
倉敷の興南設計さんの社員研修の模様を写したビデオ画像(このビデオ画像は2010年です)を森社長のご好意でお借りしました。森社長は、当NPOの評議会委員でもあります。興南設計さんは、機械設計の企業です。当校の卒業生のベトナム人3名ほかにインドネシア人、タイ人の優秀な青年たちがいる国際化された優良企業です。先日、「興南タイランド」社が出来ました。3,4年後のベトナム社設立も大変楽しみです。
http://www.youtube.com/watch?v=-j_BkEpCU_Q&feature=related

これは社内研修の模様です。去年のビデオですので、丁度3年目のツック君(ハノイ工科大卒業)のプレゼン(大学の卒論を日本語にアレンジした内容のようですね)です。二人目はインドネシアのファキー君のプレゼンです。二人とも、キチンとした日本語で解説しています。ご覧になった方はどう思われますか。就職して、まる二年経過した頃のベトナム人エンジニアの典型的例の一人だと思います。森社長と周りの社員の方々のご努力の成果でしょう。ご苦労様でございます。身の引き締まる思いです。

下にある二つ目は、目の見えない事を想定した「協力」を実体験する「風変わり」研修。面白いっていっちゃあ失礼ですが、笑えます。出てくる4名は、たぶん、ベトナム人、インドネシア人、日本人、タイ人と思われます。間違いがあれば、後日訂正させていただきます。
http://www.youtube.com/watch?v=fp0EfoWY7YI&feature=youtu.be

興南設計さんのWEBです。ぜひ、ご覧下さい。
http://www.konan-sekkei.co.jp/

2011年11月7日月曜日

ヨコタ工業さんの社内報、嬉しいなぁ。

ヨコタ工業さんは東大阪にあるエアツールの国内トップメーカー。 
http://www.yokota-kogyo.co.jp/  
創業は何と1919年ですから、90年以上の歴史を持った優良企業です。去年ホアン君、本年は1月にディエップくんが採用されました。二人ともベトナムきっての最優秀大学ハノイ工科大学卒業です。このヨコタ工業さんの社内報をいただいたので、ここに掲示させていただきます。雰囲気から、皆さんにかわいがっていただいているようで、本当に嬉しくなりますね。有り難いことです。僕なんかは、こういうご報告とか情報を見て喜ぶためにこの事業を継続させているといって良いです。やり甲斐とか、生き甲斐ってこういうことだなあ、と素朴に自分で納得しています。横田社長はじめ、皆様ありがとうございます。ホアン君は1年過ぎました。プロとして、ベトナム人の地力をそろそろ発揮して欲しいと願っています。 下の写真は去年の今頃、当校の社員研修でブオンさんとNGOCさん、僕が伺った時の正門での写真です。真ん中の横田社長とホアン君です。

2011年11月6日日曜日

ベトナムTV局取材と”ハイソな”パーティー / 貿易大学文化祭

6日日曜日にお客様と訪れた今年何回目かの文廟。女子大生たちが卒業アルバム用の写真を撮りに来ていた。アオザイが目映い。

文廟の奥の院。シンメトリー写真が意外に好きなのさ。いいでしょ?

4日金曜日朝、当校の採用面接をベトナムテレビが取材した。5日の夜のニュースで15分間の特集で数回報道されたようだ。

美人キャスターがお客様に「いま何故、ベトナムですの?」

パーティーはアバンギャルドに。

美女はシルエットに。

暗黒舞踏派風な緊張が生まれた。


「いきなり」の国です。ベトナムテレビですから、ベトナムのNHKみたいな放送局です。4日の当校の企業面接をいきなり取材に来たのです。もちろんアインさんとブオンさんが、今までの新聞と同様にプロモーションに動いてくれていることは承知でしたが、いきなり、来ることになって、「花でも飾ろう」「花瓶はどこだ」みたいな騒ぎでしたが、予定より1時間遅れでやおら登場したのは美人キャスター。はっきり言って、僕自身はNHKから、TBS、朝日、12chまで何度もインタビューを受けていたし、5年前にもこの局だったか、ハノイテレビだったか忘れましたが、ベトナムでも学校関係・就職関係のインタビューは2回受けていたので、上気したり、うわずったりしないのですが、相手が知的な「眼鏡」美人で30才後半ぐらい、成熟インテリ美人にゃあ、すこぶる弱いんで、ちょっとまごついたのだろうか、インタビューの周りにいた職員とか先生たちが「阿部さん、顔が赤い」とはやす。

まあ、そんなことはどうでもいいんだ。当校のプロモーションに確実に反映されればいいなあと戦術をあれこれ考えながら、質問に応じた。こういうものは、30分しゃべらせられても使うのは30秒であったりする。IT企業で渋谷に本社があるモアテクノロジー社の日根社長が、採用のための面接に来ていて、面接の作業に差し障りというか、落ち着かない環境になったらまずいなと思ってちょっと不安がないでもなかっらけれど、まあ穏便に進行した。で、昨日5日の土曜日の夜のメインニュースで、お客様のインタビューと僕の話が15分にわたって特集扱いで使用されたらしくブオンが上機嫌で僕に「見た見た、長くでていた」と連絡くれた。

その4日の面接の後、夕飯でお客様と美味しいベトナムの家庭料理屋さんにいった。何時も行くお店で、同行のお客様は何時も美味しさと価格に仰天してくれる。二人で鳥肉、豚肉、豆腐とか5〜6皿頼んで、ビール8〜10本ぐらい飲んで、まあ2000円ちょっとかな。喜ばれるわけでしょう?で、この日はブオンの友人のアインさんのパーティーがプレスクラブで開かれるというので、お客さんと一緒に駆け参じた。実は、アインさんはジャーナリストであり、お店とか学校とかのオーナーでもあったりするのですが、家庭では山に捨てられていた身体不自由児を養子にしているお母さんでもある。その子は、可哀想に山犬に性器を食いちぎられており、この催事はこの治療費をみんなでファンドしようというパーティーなのです。そして、 その日は、イタリアから権威筋の医療団が来て、その息子さんだけでなく、同様の子供たちの手術の日でもあったようだ。

日本なら、こういう場は、「まじめ」「ヒューマン」「善意」で覆われるのが普通ですね。だいたい、出し物にアイディアがなく、地味で鼻持ちならない善意が横行する。みなさん、解るよね。でも、やっぱり、ベトナム人は違うね。そういう面は西洋というか、フランスの影響なのか知らん。かっこよく、アバンギャルドなのさ。もちろん、主催のアインさんの演出だからかもね。ベトナムのいわば「暗黒舞踏」派というか、麿赤児ふうな白塗りの魔界に立つ男の風情は、なかなかなもので、それを賑やかすベトナムの音楽、いな音声はAVANTーGARDEであった。更にポップなファッションショーもあって、感性全開のパーティー。西洋人の参加者も多くアメリカのテレビドラマ「セックスアンドザシティー」に良く出てくる「ハイソなパーティー」を思わせる。さらに僕のブログを良く見ているという青年から声を掛けられて、僕の心中のリズムも快調。良い青年だ。お客様も「ベトナム良いねえ」とスマイル。
それにしても、アインさんの友人関係というか「実力」凄い。

■ハノイ貿易大学の日本語学部文化祭に呼ばれて、良い席に座らせていただいた。当校の石岡先生に「ビールでも飲みましょう」とお誘いしたわけだけれど、パーティーでなく(失礼しました)、日本語学部の学生による文化祭の演芸大会で、いきなり日本の歌の歌謡ショーからスタート。隣に座って居られた奈良女子大の麗しい先生などは、結構ノリノリで、楽しんで居られたようであったが、僕は何処を楽しんでいいか、迷い模索せざるをえなかった。出し物で面白さを見つけたのは「ウエストサイド物語」の貿易大学的短縮版演劇。甘いマスクで長身の男子学生の獅子奮迅の活躍がそれだ。トニー役の今は懐かしリチャード・ベイマーが演じた頑張りを彷彿とさせる。どうもそのハンサム学生が演出もしていたようで、丸見えの舞台袖での指示も熱い。ほとんど女子大化していて、80%は女性の中であの好青年や、如何に・・。

日本の大学では今、こういう「素人演劇」(早稲田には劇研とか木霊というプロに近い連中がいる)が企画されるかどうか、正直不明だけれど、一見高校生に見えてしまう未熟さが今時貴重かもと思えるし、日本の複雑な演出構成に囚われている僕等の有り様とを結果的に対比的に見せてくれた。僕等のニッポンは、文化が成熟していると思いがちだが、その発想には得体の知れない差別感も微妙に混在しているね。成熟しているのは文化ではなく、おそらく情報社会の高度化・成熟化なんだと思う。で、いつもプリミティブは、変革期に必要だということを思い出そう。あらゆる世界で、大切な時期には原点回帰があり、プリミティブが胎動してくる。もちろん、この学生演劇(学芸会)を大げさに語る必要はまるでないけれど、逆に複雑な文学、複雑なストーリー、複雑な映像モンタージュになれ、解釈を瞬時にしてこざるを得なくなった情報社会の僕たち住人の大いなる錯覚をこそ笑ってもいいんじゃあないかい。ファッションも生活もシンプルをめざし始めたいま、「幼稚度」を笑うな。笑えない現実が複雑社会を席巻し、途方もなく大きな暗渠をこさえてしまっているじゃないか。ひるむなよ、幼稚で無垢な学芸会。君らは僕らの失った何かを見事に照射してくれている。
「ウエストサイド物語」のFTU版だね。

2011年11月2日水曜日

石巻・大川小学校のひまわりのお母さんたち(写真)

ひまわりのお母さんたち

前々項(10月のページ)で書きましたが宮城県石巻の大川小学校でお子さんたちを亡くした(まだ行方不明のお子さんも居る)お母さんたちの中の有志が学校のそばに植えたひまわりが今夏8月に見事に咲きました。とても強い感動を呼ぶ表現というか、無心の実行力というか、お母さんたちの愛のイマジネーションがひまわりを植えさせ、咲かせたとしか思えない。このお母さんたちのグループの方々が8月の満開の中で撮ったお写真をお借りして掲載させていただきました。
いわば「ひまわりたち」のお写真です。力強さも伝わってきます。

本日朝(2日)、お写真を添付で送ってくださった福田さんのメールもここに了解の上で掲示させていただきました。
「おはようございます♪
こちらは今日も良い天気です。
今日は海保による一斉捜索があります。
私には何も出来ないので祈る様な気持ちでパンジーの残りを植えたいと思います(__)
後4人の見付からない子の親御さんには寄り添う事しかしてあげられません… だから毎日学校に足を運んでしまうのです。 朝からくら~いメールで申し訳ごさいませんm(__)m
写真を携帯で更に写した物を添付してみますが画像が…どうでしょう?」

今後もひとつひとつご了解のもとで、いただいたお手紙やメールなどを時々掲載させていただくつもりです。外部の僕たちには発せられない貴重な言葉、大切な言葉が文中に広がっているからです。

下の写真は、当校の掲示板にある「大川小学校への義捐金の報告」と福田さんからの御礼の手紙の一部が、写っています。

《ブログご高覧感謝》
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・2009年10月「救うのは太陽だと思う」
・2009年12月「爆笑問題の失笑問題」・・・・・1日で1440のPV
・2010年1月 阿倍仲麻呂はハノイの知事である。
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      3月 「大震災をベトナム人は語る」
・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
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・2011年10月 石巻の大川小学校に行った
・2011年11月 石巻・大川小学校のひまわりのお母さんたち
・2011年12月 ハノイ貿易大学日本プロジェクトの学生たちのブログができたよ。
・2012年1月 成田空港のバリアフリーと幸せ伝える人

これからも、よろしく、ご高覧ください。阿部正行

秋刀魚の味

このページは、小津さんの映画「秋刀魚の味」を論評しているモノではありませんし、そのタイトルでアクセス数を稼ごうとしているわけでもありません。僕なりの「秋刀魚の味」を自分の家族と生活の一部からちょっと味わってみようかなと思っただけです。映画にも秋刀魚や秋刀魚を焼く風景などはまったく登場しませんね。これもそういうことになるのかな。

仙台の実家にほど近いキリスト教系の老人施設にいる86才の母。幾分寂しそうだが、生活や環境は快適のようだ。母は昭和8年の三陸海岸大津波を故郷の志津川町で体験している。そのことは本ブログの今年3月の項にある。


去年94才で亡くなった父の祭壇。当校のスタッフたちから頂いたベトナムの弔意の布が背景に見える。

たいそうなタイトルにしたものだ。どのように書いていこうか迷う。大抵は頭の中で構想の大要ぐらいは練ってから、始めることが多い。でも、4,5日前に東京でNHKBSで久しぶりに映画「秋刀魚の味」をみて、タイトルとして「使えるな」とおもってメモしたのがこうなっただけ。今回の放映は画面の傷や揺れが修正された安心して見れる電子修正版のようで、まるでロードショーを見ているように画面がクリアだった。「秋刀魚の味」は「東京物語」もそうだとおもうけれど8〜10回ぐらい見ているね。「麦秋」もいいね。でも、実は僕「おはよう」が好きなんです。土手の脇の文化住宅での子供の兄弟の「おならのだしっこ」を軸に展開する戦後の一時期の希望と平和と青空に溢れた軽いタッチの佳作さ。

秋刀魚の味は、婚期を迎えた娘のデリカシーと親爺の不器用さをテーマにしており、まあ、いつもながらのストーリーだ。ぼくんちも35才位の娘がいる。外資系の雑誌出版社で海外出張も多く忙しくしているようで、「婚期」に無関心のよう。いまさら、彼女の恋人のこととか、聞きにくいし、母親が居ない分、ぼくが色々タッチしたほうがいいかなあ、と思いつつ嫌われている様だ。
まあ、自分の娘だと分析しにくい。はっきり言って心とか読めない。他人は結構読めるんだがねえ。結婚して子供がいる30才位の弟の方は男子故、何となく「掴める」。そういえば自分の子供の年齢が幾つか怪しい。無関心なのかなあ。世間のオトーさんは、何時も子供の年齢を把握しているのかしら。そういえば、女房の誕生日がいつもうろ覚えで彼女に叱られた物だ。7月23日か24日なのだが、何時も間違う。まちがうので、「あれじゃあないので、ぜったいこれだ」と意識的に思っていってもまた、反対で、いつも23か24か、今でも間違うのだ。否いな、24日だ・・。あれれ、23日だよね。ごめんね、天国の晃子(てるこ)。

と言うことを書こうと思ったわけではなく、94才で去年3月亡くなった父と、いま、86才の母の事をたまには思い出して、と考えて、書き始めた。父のことは2010年3月のページに「評伝」まがいの第一部をしたためてある。母は、元気だし、仙台の実家にいる弟が面倒見てくれているので不安が無いけれど、先日石巻の大川小学校に行ったついでに母に会った。血色も悪くないけれど、いま彼女は、自分の少女時代に舞い降りて居るようだ。自分の母と時々父に会いたいことを言う。「何処に行ったのかしら」とも言う。軽いアルツハイマーの世界のなかで、自分だけの思い出を物語りにしているようで、そんなことを語るとき一瞬少女の表情を見せる。

その彼女が、まだ元気であった70才代に恋への情熱を傾けた短歌を猛烈に書き始めた。先日立ち寄った際、弟から初めて聞いて、大量の作品を手に取った。70の手習いだから、短歌の指導の先生も相当まごついたと思われる。遮る物はまるでないかのように次から次へ、一点を見つめた恋の炎が燃え立っている歌、詩。か細い彼女の何処にそのエネルギーが渦巻いていたのだろうと不思議でならない。誠実で学究肌の父とは違う 美しい影をもとめた作品は一級品ではないが、70才の老婆の、女としての出口を何処に求めればいいのか、全身で模索する魂の詩のように僕は作品集や短冊を手に取りながら感じて、溜息のような息をはいた。僕の「秋刀魚の味」は娘の嫁問題ではなく、母の少女問題であるようです。
 *写真は1955年頃、仙台福沢の新居で。30才ぐらいの母と9才年上の父。長男の僕が真ん中。僕の脇は、年子の次男と生まれたばかりの三男。