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2012年1月25日水曜日

★ビルゲイツとウオーレン・バフェット・・大金持ちの革命的本懐?!

噂では聞いていたのだけれど、本当であった。昨日、BSかディスカバリーチャンネルだったか思い出せないけれど、世界で一番資産(約7兆円)を持っている投資家ウオーレン・バフェットの母校であるネブラスカ大学での彼と、若い友人であるビルゲイツの講演というか、学生たちとの対話のドキュメントを見た。その中で、バフェットは「アメリカは年々格差がつき、非道い社会になっている。もっと、我々の様な金持ちの累進課税を高め、もっともっと税金をとり、貧しい人々への課税を低減すべきだ」と明確に言ってのけ、ビルゲイツも同意していた。

あははは、大金持ちにこういわれると、身も蓋もないとういか、闘わない労働者階級が腰抜けであり、普通の富裕層は鈍感な連中であって、超金持ちは「仏様」に見えて来るから、面白いね。また超有名、世界一のヘッジファンドの投機家で移民から裸一貫から立ち上がったジョージ・ソロスはより剛直な左翼であり、アナーキズムに近い社会主義的な公平な社会の実現を提示している。父親が下院議員でもあった比較的富裕な階層出身のバフェットとやはり富裕階級出身のゲイツは社会民主主義的な穏健派(ビルゲイツはニュアンスちょっと違って、CSRの発展型のようなイメージかも)であるけれど、この三名に共通することは平等な社会の創設を具体的に提示し、信じられない金額の寄付やその方向に沿った行動に携わっていることである。特にソロスは世界中でCIAとは反対のグループに例えばかつてはポーランドの「連帯」に、またジョージ・ブッシュを大統領から引きずりおろす工作に巨万の寄付と支援を行ったりしていたらしい。

バフェットは、若い時分に購入したネブラスカの小さな木造の家に今でも住んでいる。更に子供たちには一切財産を相続しない事を決めて居て、子供たちも普通の公立でて、自分で自分の道を歩んでいる。もっと凄いのは、金融業界には一切顔をださず、つまりウオールストリートとは(一時を除いて)一線を画していて、まったく別な世界というか、ネブラスカの片田舎で、情報機器を一切使用せず、長期的な(まっとうな)投資と買収を行ってきたことである。ドキュメントの中で、彼のヒューマンな思考と慎ましい生活は人を魅了する。ドキュメントで見る限り「信者」に近いファンがこの賢人の言葉を聞きたくて、セミナーなどには全世界から数万人が集う。彼の主張の中の主な言葉は「社会貢献」であり「公共」であり「金に使われない人生」である。まあ、正直言って見事です。だから、対話する学生たちも彼の主なる志向を知っているので「お金持ちになるにはどうしたらいいですか」みたいな日本の学生なら言いそうな無邪気な質問は出来ない。社会のためにどのように生きてゆくか、学生たちの質問は優等生的なものが多かったけれど、誠実な雰囲気であった。

ウオーレン・バフェットは息子の様に思っているビルゲイツの寄付財団を中心に5団体に約400億ドルを寄付した。3兆円超だね。もちろん世界一の寄付金額だ。

《参考資料》


《ニュース全文翻訳》
マイクロソフトの創業者・ビル・ゲイツ氏と、投資家・ウォーレン・バフェット氏(二人合わせて資産額約900億ドル=7兆7000億円)らは、彼らの仲間たち38人に、ある「申し込み」をするよう説得しました。
彼らの友人たちは、前月、早速、
The Giving Pledge(「他 者へ分け与える誓い」とでも訳しましょうか)を開始しました。目的は、そうした富豪たちが一代限りの資産であったり、彼らが死亡した後に、その巨額の資産 をどうするか、といったときに、そのお金をチャリティに寄付する、という誓約をするよう説得に当たることなのです。
ウォーレン・バフェット氏は、「私たちは、まだスタートしたばかりですが、すでに予想外に多くの反応をいただいております」と語った。
「the Giving Pledgeの中心的な考え方は、巨額な資産を持つ富裕なファミリーに、その資産をどうすべきか、そして、それをどう使うべきなのか、話し合って欲しい、というものなのです」とも。
バフェット氏は、こうも言います。

「本当にたくさんの(富裕な)人々が、この(慈善に寄付しようという)誓い決心しただけでなく、彼ら富裕層の持てる資産の平均50%よりはるかに多い額の寄付を行うつもりである、と公約していることを、とても嬉しく思っています」と。

そうした「誓い」を立てる人々は、彼らが、どのように(寄付をする)決心したのかを説明する書簡を公に発表するように、求められています。
最近、寄付をすると誓った人の中には、ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(資産額180億ドル=約1兆5000億円)がいます。
この「誓い」の書簡の中で、ブルームバーグ氏は、次のように書いています。
「今までの人生で、違ったことをすること、そして、その結果を自分の目で確かめることは、おそらく、今までの人生で味わったことのない満足のいくことに違いありません。もし、みなさんが、本当に人生を楽しみたいのであれば、与えることです」。
「もし、みなさんが、自分たちの子供のために何かをしたいと考えているのであれば、また、自分たちが子供たちを、いかに愛しているかを示したいなら、次の世代=子供達のために、よりよい世界を創造するための組織・機構をサポートすべきです」。

彼(ブルームバーグ氏)に加わる人に、あの映画「スター・ウォーズ」のディレクターであるジョージ・ルーカスがいます。
ルーカス氏は次のように(寄付をする誓いの書簡に)書いています。
「私自身に自由に使える資産がある限り、未来を担うすべての年代の学生たちの水準を上げることを求めていくでしょう」。

ゲ イツ氏、バフェット氏以外の38人のリストの中には、エンターティンメント産業幹部のバリー・ディラー(資産12億=約1000億円)、オラクルの共同設 立者であるラリー・エリソン(資産280億ドル=約2兆4000億円)、実業界の大物、ブーン・ピケンズ(資産11億ドル=約940億円)、メディア王 テッド・ターナー(資産48億ドル=約4000億円)、銀行家のデヴィッド・ロックフェラー(資産22億ドル=約1900億円)、および投資家ロナルド・ ペレルマン(資産110億ドル=9300億円)らが名を連ねています。

彼らは、また、大資産家のイーライ・ブロード、ベンチャー・キャピタリストのジョン・ドエル、メディア企業のアントレプレナーであるゲリー・レンフェスト、そして元シスコシステムズの委員長、ジョン。モーグリッジを加えました。

全米には403人の億万長者がいます。かれらの資産を合計すると、およそ1兆3000億ドル(約110兆円)にもなります。
ウォーレン・バフェットは、2006年に、正当な理由付けの下に、全財産の99%を寄付することを誓いました。
ビル・ゲイツと、ウォーレン・バフェットは、これらの先例に続くように、他の億万長者たちにワインを振る舞い、ディナーをご馳走して、寄付するように説得に当たるはずです。

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