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2012年1月17日火曜日

★ 日本企業トップとの交流記(完)

僕は自分の経験としては、日本企業との交流会とか、面接会は百数十回は行ってきた。面接いただくのは何時も活きの良い理工系学生たちで、やや日本語にまだ難があっても、人間味と基礎知識の高さで採用をされてきた。2005年の当校の創設から日本企業に採用され、日本渡航した当校卒業生はとうとう150名を去年年末に超えた。有り難いことだ。就職先は全て日本の優良中小企業であり、身分も正社員。同期日本人大卒者と同一な扱いです。そのぐらい、日本企業の中堅は優良な青年技術者が欲しいと言うことと、もっと大事なポイントは、そういう企業のトップは5年後、10年後を見透して、「アジアの青年を育成し、一緒に長期に渡って仕事をしていこう」いう高所な位置からのお考えとやる気の息吹を持っている事です。

僕は今まで中小企業の社長といろいろなお話や意見交換をして来た。お会いした人数は正確じゃあないが、400人は優に超えていよう。もちろん、何度もお会いして議論や協議をして来た社長と、各種団体のベトナムツアーでハノイに来られて、人材について軽く意見交換しただけの社長もいるので、交流した密度は様々だ。創業者は創業者らしい未来先取り型の方も多いし、二代目三代目も多く、高学歴でジェントルマンも多い。かつて僕は左翼急進主義で労働者や人民の側に立つことを理としていた。そう思い込んでいた。でもさあ、現在の組織された労働者のふがいなさと裏切りは、目を覆いたくなる惨状だぜ。むしろ、中小企業のトップのおじさんたちの社会を変えていこうとする責任感と大志には目を見張らせられる。信頼できる誠実さと高い見識で、次の時代を構想しようとしている人が多く、話して居て嬉しくなることが何時もなのだ。反面、お話をお聞きする度に僕の浅薄な知識や思想が色あせていくような気がするね。

中小企業の社長さんたちは、世界や社会を自然な保守主義者の目で分析している人が多いけれど、頑迷な保守の人物は殆どいない。年配者もしなやかな発想の人が結構多い。また、学生時代激烈な全共闘運動をして幾つかの挫折を通過したうえで、起業した人も少なくない。本当に多士済々で、魅力的な人物たちだ。当NPOを具体的にご助力していただいているトップの何人かいらっしゃいます。その方たちは「こういう優秀ベトナム人の青年たちを育成し、日本の中小企業に送り出してくれる機関」は、必要であるとご認識いただいているからだろう。実は、他にも在るようで実は無いからね。日本語出来る大学生を集めたり、日本にいる留学生を集めて、登録していて、企業からのオファーが在れば、面接して送り出すブローカー・斡旋企業は日越両方に無数にある。

でも、学校がつまり、1年間ほど手塩にかけて育成して、各個人の特性を把握した上で、マッチング出来る企業に送り出している学校(センター)は、残念ながら、リーマンショック時に消滅して現在は当校以外皆無(の様)なのである。一番古手で大手のA社さんでも、大半はCADの派遣事業の様だ。仲介のブローカーの大半は短時間インタビューしてデータを作成し、面接:試験に参加させ企業からの成功報酬と、学生からも成功報酬をダブルに売り上げている。また、昔からある高卒者の「研修:実習」渡航システムはいまも続いている。と言うことで、大学卒エンジニア候補生を正社員として送り出しているのは、たぶん、当校だけのようです(完全に調査したわけでは無い)。しかも、去年末に150名の採用を突破した量的な実績は、他には間違いなくない。

当校で採用活動をされている製造業のお客様の規模は従業員30人〜1万人規模。多くは
100〜1000名の規模だ。つまり、日本の製造業60万社の中のまさに裾野の中核を占める企業群と言える。
僕の幸せは、この企業の社長さん、会長さん、専務さん、技術本部長さん、営業部長さん、人事部長さんと、常にお会いできそして、意見交換というより、中小企業の実相を幅広くお教えいただいて居ることに尽きる。今年もたぶん、既に採用をいただいており何度もお話をしてきた「親しくさせていただいている社長さん」10名ぐらいの方々と、また新規な採用に来られたトップとか、ツアーで当校に見学や学生交流で来られる30名ぐらいの方々と、お会いするでしょう。たぶん。本当に有り難いことです。そして、楽しみです。

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