2010年4月20日火曜日

オゾンホールに挑んでみた

地球という生命体の体調は、微妙なものである。アイスランドの火山の噴煙で気温も下がったという。日本などは、元々今春は日照時間が不足で野菜などが不作でスーパーと台所が混乱をきたしていたが、この噴煙で、更に被害が拡大するだろう。20年ぐらい前にフィリピンのビナツボ火山の大爆発があり、今回と同様大きな被害を与えたことを思い出すが、飛行機への影響は、ヨーロッパであるアイスランドの今回のほうが、過剰に影響をうけているようだ。

このことで、20年前の「オゾンホール」番組企画のことを思い出した。言うまでもなくオゾンホールとは、大気の外側を包み地球を紫外線等から守ってくれている薄いが最も地球上の生命維持に関係する”オゾン層”に出来てしまった巨大な穴のことである。現在あちこちにあるらしいが、南極とか北極の上空にはこの大きなホールがあって、紫外線が直接地上に降り注いでいる。人間なら、すぐに皮膚癌になると言われ、生命体である地球にとってもその体調不良をきたす可能性がある、環境問題として大きな問題の一つなのである。このオゾン層の破壊の原因多くは、冷蔵庫やエアコンに使っていた「フロンガス」であるとされる。

1988年頃から2年間程度であったが、僕は「タモリクラブ」や「秘密のケンミンショー」「イカ天」製作でテレビ業界的には有名な「ハウフルス」社でイベント事業部門の部長であったことがあった。ここの社長の菅原正豊さんは慶応の学生時代から、有名番組「11pm」のスタッフをしていたという根っからのエンタメのプランナーで、柔和なキャラ。で、いつも「うふふふふ」と薄笑いしながら、汗かかずにヒット番組を作り出すという名人であった。僕は彼の弟と友人で、その関係でしばらくその会社にいたわけだ。

そのころまた(1970年代中半から)、僕はダイアモンドビッグ社の「地球の歩き方」のコアスタッフの安松さん(後に社長)、前川さん、藤田さん、後藤さんと親しくなっており、「地球の歩き方」のPR映画などを受注し、プロデューサーをやったりしていた。で、僕がハウフルスに居るときに、ダイアモンドのごっちゃん(後藤)から、「阿部ちゃん、イギリスにオゾンホールの拡大を防ぐために、気球で大空に舞い上がり、特殊な機械でオゾンホールに酸素を大量に吹きかけて、オゾンホールを修復し、ホールを小さくすることに命を掛けている冒険家がいる。」と聞いた。吹き込まれたと言った方が良いかな。それは立派な仕事だと直感で納得し僕はすぐ動いた。

で、僕は社内でいつも一緒に仕事をしていた若手ディレクターの若目田君をイギリスに派遣した。社長と専務である弟が、快諾してくれたのだ。ロンドン郊外の何とかという田舎町についてすぐに、その冒険家と一緒に巨大気球に乗って大空へ、とはならず、気球の故障とオゾンホール修繕用のマシーンの未完成で、どうにも身動きがならず、若目田ディレクターは地上にてビデオカメラとスチールカメラで、その苦戦模様と初老の冒険家のインタビューを納めて、慚愧な気持ちで10日後引き上げて来たのであった。社内では阿部たちはインチキ話に騙されたと冷笑されたが、我々冒険派は、再度の撮影チャレンジと番組化をねらってそのタイミングを待っていたものだ。「科学冒険譚」は僕ら男の子にとって浪漫あるからね。それからもう20年、あのオゾンホール科学冒険オヤジはどうしたかなあ。アイスランドの火山噴火で緊急出動し、大気圏に大量に浮遊している火山灰の掃除をしているかもしれないね。それにしても、温暖化は話題になるが、オゾンホールのことは最近あまり話題にのぼらないね。こちらも深刻な事態なのに。

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