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2011年2月25日金曜日

「松嶋×町山の未公開映画を観る」東京MXテレビ局

■東京でテレビを見る機会が本年一気に減少している。1月、2月合計で、「在日」が10日ぐらいか。大好きなテレビがじっくり見られずホントに寂しい思いをしている。そんな環境でもたまに良い番組との出会いもある。前から、たまに見ていた東京mxテレビ。知らない人に言っておくが、都庁が金だしている「いいかげん」テレビ局で、僕の好みの局の一つさ。昔のテレビ東京もそうであったが、誰も見ていないテレビ局のプロデューサーはやりたいことが意外に可能なのだ。「どうせ、見ていないし(視聴率取れないし・・)、好きなようにやっちまおう」精神が結構遺憾なく発揮される。かつての「テレ東」の遅い時間帯は特に結構良かった。それに代わりつつあるのが、もっとマイナーな東京mxテレビだ。僕が知っているかぎり「マツコ・デラックス」は、ここでデビューしたはずだ。また、借金・浪費の女王の中村うさぎと、バカな男たちをばさばさ切って捨てる女流漫画家の倉田真由美(くらたま)がマツコとか司会の逸見(亡くなった逸見アナウンサーの息子)といい加減なことを言い合う番組とかが主力番組として存在していて、テレビの猥雑な本来のあり方を正統に踏襲しているのだ。言ってみれば、日テレの「11pm」とか、テレ朝の「トゥナイト」のB級的末裔かな。

■■その局の金曜日に「松嶋×町山の未公開映画を観る」という番組が在る。この2〜3年やっているかな。これが良いんですねえ。吉本の二人組女性芸人「オセロ」の小柄なほうの松嶋さんが司会の一人だ。僕は彼女のフアンです。天然バカで、無教養なのですから、破壊力が天下一品。何にも知らず全く遠慮がないので、言論の自由をいつも発揮しています。その彼女がアメリカ在住の映画評論家の町山智浩とおしゃべりしながら、もちろん町山が入手したヘンテコでたのもしい映画を紹介していく番組です。http://www.mikoukai.net/

先週は、「PRODIGALSON」というドキュメンタリー映画が紹介された。ある夫婦に子供が出来ないので、孤児院から養子をもらった。が、もらった矢先に念願の子供を授かってしまった。だから、同じ学年でふたり兄弟が出来てしまい、そのまま成長する。大分下に妹も出来た。もらいっ子は、デブで成績が悪く、いかつい雰囲気。申請上で弟になった実子は、ハンサムで成績が良く、高校時代のアメフットのキャプテンでモテモテの人物に成長した。で、実は映画は、ここから始まる。車に乗った二人の美女。ナレーションで、ハンサムな実子が女性転換をしていて、恋人の女性と性転換後初めて、実家に帰る道々だと言うことが解る。それも帰る切っ掛けは高校の同窓会に出席するからだという。凄いね。もちろん、同窓会だから、この実子の元のガールフレンド、クラスメイト、恩師とも会うことになるだろうし、「彼女」が特に気が重いのは、高校時代劣等感でがんじがらめになっていたもらいっ子の長男とも、この同窓会で女性となって初めて会うことになるからだ。

で、同窓会に「彼女」は登場する。好奇な視線が突き刺さってくる、駆け寄る昔の友人や元恋人、クラスの親友たちも・・・。性同一性障害は、もうアメリカでは自然なんだね。意外にあっさり受け入れられていく。でも、長男はそうはいかない。話はするものの打ち解けはしない。この映画の主人公は「彼女」で、彼女のナレーションで進行していく。長男はすでに自分はこの家の厄介者であり、実子ではないことを知っていて、少しずつ、自分の生い立ちを模索していたことが、語られる。彼は、少ない情報を頼りに、自分はどこから来たのか、自分とは一体何者なのか。苦悶し、探す旅は続いていた。このあたりから、主人公は自然とこの長男に移り始める。ある切っ掛けで、彼の本当の親と祖父が判明する。彼は、その両親と祖父・祖母の写真を見て驚愕する。写真に写っていたのはオーソンウエルズとスター女優のリタ・ヘイワースであったからであった。この長男は天才オーソンウエルズの孫であったのだ。長男の無骨な顔は、確かに若き日のオーソンウエルズそのものである。まさにドキュメンタリーな作品だ。

でも、どうやって撮影していったか、だ。多分女性になった次男は映画作家だろう。名も無き長男がウエルズの孫であったという事から、映画製作は予算化され制作に入ったはずだ。問題は、素人の総ての登場人物にやらせは不可能だし、あり得ない。結論の「驚き」から、映画製作が開始されたとすると、どうやって撮影したのだろうか。登場する素人たちに演技は期待できない。まさに記録の積み重ねで、話は進行し現場・現場の表情を自然に捉えているからね。不思議な製作過程と言えるなあ。でも天才の孫だ、彼はもう充分な演技派かな?
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