2011年6月7日火曜日

ベトナム人留学生は3千人しかいないのだ。

第一章−10 中国人留学生は8万人もいる。日本政府の「30万人留学生計画」とは何だろう?簡単に説明しよう。
*福島原発の影響など、加筆訂正が一部必要です。
2008年日本の文部科学省は、2020年までに日本に居る留学生の数を30万人にしたいとの計画を大々的に発表した。これが「留学生30万人計画」である。留学生を受け入れる日本の考えは、色々な要素があるけれど、一番大切に考えたことは、アジアの優秀な青年を留学で来てもらい、日本の魅力や日本の文化を世界に特にアジアに彼らを通じてさらに強力に各国に伝播(でんぱ)させたいということだ。まず、魅力的な国でなければ、留学生は集まらないだろ?

日本には、先端の技術がある。また、農業や漁業の先端技術がある。最近ではアニメーションやマンガなどのサブカルチャーは、正に世界TOPだろう。「COOLJAPAN」は、世界の若者のあこがれのひとつだぜ。「かわいい」という新しいファッションカテゴリーも最近世界的になってきた。東京は、「かわいいギャルズファッション」のメッカだぜ。また、伝統的な美しさは京都や奈良だけでなく、富士山もふくめて全国津々浦々に美しい自然が存在している。このような日本だからといって、留学生を30万人集めるなんて、簡単か?

アメリカには世界から留学生が約70万人、フランスには27万人(中国には24万人)来ている。それぞれの学生の感じている魅力、もっというならば、自己投資に適う(かなう)何かをそれらの国は持っていると言うことだ。日本に来ている世界からの留学生は残念ながら、現在17万5千人だけだ。勿論、留学は個人の投資と言う側面もあるが、国家からすると、知識や技術や文化の移転や遷移(せんい)でもあるので、留学生を世界に出すことも実は国家の戦略でもあるのだ。中国はアメリカに13万人も留学生を出している。これが国家戦略でないはずがない。まあ、見事ですね。韓国でもアメリカに7万人(韓国の総人口は4800万人の小さな国なのに)を送っている。

でも、1億2000万人の日本がアメリカに2万5千人だけなのである。年々じり貧状態。「出不精」の若者の増大との関連さ。世界の主要各国に留学生を出している数字もお教えしよう。国家戦略が見えてくる。中国はなんと20万人の最優秀者を世界各国に出している。インドも凄いよ、13万人送り出している。韓国は10万人を世界各国に送り出している。ベトナムも世界に約3万人を出している。結構すごいね。日本が世界に送っている留学生はなんと9万人だけ。有力国と比べてやる気無しとしか、見えないね。ついでに、披露しておこう。日本に来ている留学生は現在17万5千人で内訳は以下の通りである。1位が8万人の中国人、2位が2万人の韓国人、3位が5000人の台湾人、そして、ベトナム人が堂々の4位の3000人である。新しい凄い情報もここに書いておこう。アメリカはいま、全世界から天才・秀才の高校生と大学生を年間16万ドルの奨学金を5年間支払うという約束で毎年30名も集めている。まあ、これは、留学というより、金で集めた「誘拐犯罪」だね。ここに記述した人数は解りやすくするために切り上げや切り捨てをして大づかみにしてある。留学の最終決定は学生個人だが、各国政府の戦略が色濃く出ている。とくに中国と韓国は「国を挙げて」取り組んでいることが解る。

さて「30万人計画」の問題を話そうね。現在の日本への留学生数はたかだか、17万5千人に過ぎない。上記に在るように2020年までに、果たして30万人の目標を達成できるのだろうか。勿論、現状の戦略と方針では、全く届かないだろう。政府内で大きな問題となっている。
さて、この状況を君はどう思う?「さあ、しめた、チャンスだ」と思うべきだよな。政府や民間の奨学金も、現状より種類も金額も増えていくだろうし、入国の条件も幾分緩和されるだろう。でも、実はこの30万人計画にはそれなりの理由がある。既に、君に教えたはずだ。日本の若者の人口がかなり減り始めている現実と関係があるのさ。

現在、全国に在る大学1200校(短大含む)の中の人気や信頼のない大学の倒産が予想されているのだ。設立が10〜30年前からという程度の歴史がない新しい大学で、特に経営が低レベルの大学には、学生が集まらず、結果学生募集を止めたり、廃校を告知したり始めている。大学を作りすぎた日本政府はたぶん低位の大学の200や300校は無くなっても良いと思っている。僕もそうおもうよ、過剰なのさ。だから、このレベルの大学のことは、どうでも良いのだが、問題はそろそろ、伝統在る中堅の大学でさえも、留学生がいないと経営が困難になってきている事なのだ。だから、30万人も必要なのだ。

東大、京大、東工大などの最有力校はさすが、優秀者の人数の維持は問題ないといわれている。では、他はどうか。最有力校の一つである東北大はもちろん、構造的には問題ないのだが、「最近の大学院の学生の質、精神力に弱さを感じて」ベトナム他数カ国から、パワフルな大学院学生を積極的に受け入れ始めている。東北地方の有力大学である山形大も、2008年から留学生受け入れのためのオフィスをハノイ市内に開いた。あの京都大学もオフィスを持っている。つまり、歴史在る有力校でも今後の10年、20年を構想した上で日本人だけでなく、ダイバーシティー(diversity)の考えに基づいて、多様な国際化を計ろうとしているのだ。重要な、よい発想だね。
有力な有名大学でさえも、アジアの優秀学生を受け入れたくて、積極策に出てきているのである。お〜い、日本語サムライの出番だぜ。チャンスを見逃すな。    *ただし、民主党が政権を取って以来、30万人ぐらいは入れよう、という方向性はあるようだが、計画そのものは、不明にあいなっている。*6月12日、一部留学生数を訂正した。


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・2008年9月  水虫には歯磨き「つぶ塩」が効く?!
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・     5月 カムイと名著「ベストアンドブライテスト」
・2009年10月「救うのは太陽だと思う」
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・2010年2月 MAC・MAC /  立松和平さんの死。
・2010年3月 「サンデープロジェクトの打ち切り秘話」
・2010年12月 映画「ノルウエーの森」の失態
・2011年1月 「お笑いの山崎邦正のベトナムアルバイト」
・2011年3月 メイドインジャパンから「Made by JAPANESE」の時代認識へ
      3月 「大震災をベトナム人は語る」
・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
・2011年5月 復興構想に必要な「人口8000万人時代の国づくり」発想
・2011年5月 梅原猛先生が「文明災」について語った。
・2011年6月 消滅している東北弁
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・2011年10月 石巻の大川小学校に行った
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・2011年12月 ハノイ貿易大学日本プロジェクトの学生たちのブログができたよ。
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