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2010年6月13日日曜日

本の原稿、原稿

これも原稿の一部です。

■ 日本企業の心と、文化を見よ!
日本には大雑把(おおざっぱ)に言って250万社の企業が存在している。日本には何と、西暦(AD)578年(飛鳥時代)創業で現在も建築業界で活躍している世界一古い企業があるし、200年以上継続している企業が何と3000社、100年以上の歴史がある企業が10万社あるというように日本には企業の伝統と、技術と文化を大切にしてきた歴史がある。蓄積があるのだ。
日本の企業の特質は3つある。一つは、従業員を大切にしてきたことだ。従業員の能力を高めてお互いにがんばろうとしてきた。もっと言えば、家族と同じように考えてきた。日本の現在の法律でも従業員の保護は、全てに最優先されている。
二つ目は、従業員つまり社員への教育という投資をしてきた事である。日本の企業は基本的に終身雇用制だ。つまり、一度採用したら、倒産が無いかぎり、定年まで居てもらう日本独特のシステムである。これに、年功序列(ねんこうじょれつ)という制度も重ねて、安定した老後を送れるようにした制度であり、基本的には日本の多くの企業で現在もそれに準じた施策を行っている。が、現代はそれだけでは世界に立ち向かえないため、だいぶ新しいアメリカ的な制度を試験的に取り入れたが、結果はなかなか上手くいっていないのが現状で、富士通のようにアメリカ流のやり方を取り入れ、制度改革に大失敗して、一時混乱した企業もいくつか出た。IT系分野は全般的に企業規模が小さいし、仕事そのものがアメリカ基準だから、今までのスタイルと違うアメリカ風にした企業も多い。しかし、アメリカのエクセレントカンパニーといわれる企業群は、日本の方式をとりつつ、社員にやさしい企業に変容しつつあるようだ。三つ目は品質管理だ。生産した製品一つ一つに愛情を込めて製造してきた「職人の魂」が今でも、工場の中の雰囲気にはあり、工員労働者やエンジニア、職人(アルチザン)が製品を自分の分身と考えて、慈(いつく)しんでいるからである。

日本は、1000年も2000年も前から、野や山、川、海、家、石とか岩に神様がいると考える伝統がある。勿論現在はそのままの形ではないが、工場の機械や製品、素材にまでいとおしい感情を持っている傾向がある。先日、電器の大手企業の東芝のある工場で、この120年間白熱電球(家庭の普通の電灯)を作ってきたが、最近のLED電球に押されて、その製造を止めた。それが、ニュースになっていた。その終了の日、工員や会社幹部たちは、がんばって来た機械(製造マシーン)たちに深々と感謝の礼を行い、頭を下げ、みんな泣いていた。この気持ちが日本の製造現場の心なのです。だから、品質の悪い物を市場に出すなんて言うことはあり得ない文化なのだ。勿論、戦後(1945年)以降、アメリカから他の文化と一緒にQC(クオリティーコントロール)の技術や評価法が入ってきたので、ノウハウとして数値化され、緻密に定式化された。

サムライになりたい君!いいかい、こういう伝統のある産業構造の中にある日本企業の多くが、現在、積極的な営業マンや若いエンジニア、若い労働者、また、デザイナー、経営のセンスのある若者を求めているのです。勿論、チャイニーズでも、コリアでも、インディアでも良いのさ。しかしだよ、日本人の経営者の多くは、できたらベトナム人に来て欲しいと考えているのである。その理由は、あとの項目できちっとおしえるぜ。

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