2009年3月11日水曜日

書くもの無いね。

今、日本時間深夜3時半。ハノイの当校の尾崎先生と新しい授業の内容についてskypeしたのは、1時だから、大分時間もたっている。結構寒い。「戦争の悲しみ」を読んでいる。が、時間取れなく、あんまり捗らない。なのに「高校生のための文章読本」も読み始めた。この「読本」丁度30年前、かなり、話題を読書欄で提供した本だ。無名の高校教員が書いた文字通り高校生向けの文章を書くための技術本である。極めて優しく、かつ合理的で、さらにいい例文に溢れた良書なのだ。かつて三島や谷崎の「文章読本」も読んだ記憶があるが、やはり、これは良いと膝をたたいた記憶があるのは「本多勝一の作文技術 上下巻」だ。

朝日新聞の有名な記者であった彼のこの本は一流のジャーナリストの文章の書き方を具体的に且つ全体的網羅してに教えてくれる最良の本だ。この「高校生の・・」は基本中の基本だけだが、エキスだけ、わかりやすく提示しているので、本多本に比べてもボリュームが少ないが、まったく見劣りしないマニュアルといえる。マニュアル嫌いの僕でもうれしいまさに推奨本である。表3に僕の購入日が書いてあった。1978年9月19日となっている。30歳で読んだということだなあ。それはそうと、問題は、この良書2冊ともに書いていないことがある。それは、 読んだからといって上手になるわけではない、と。

この土日、ペネロペ・クルスの「トリコロールに燃えて」(最悪)、チャンツイの「ジャスミンの花開く」(最低)、小津さん「秋刀魚の味」、チェ・ゲバラの「モーターサイクル ダイアリーズ」、「フェリーニのローマ」、今村昌平監督の「復讐するは、我にあり」、溝口健二監督の「雨月物語」、「小さな中国のお針子」をDVDで見た。32歳の娘を持つ僕には身につまされること多い「秋刀魚の味」は、6,7回みたが、良いものはいいねえ。流石です。「モーターサイクル・・」は楽しみにして、見たのだが、DVD表面に傷でもあるらしく、40分でアウト。どうやっても、画面が中止に。出だしが良かった分、不満だけ残った。残念だ。「雨月物語」は「楊貴妃」とともに言わずと知れた”溝口芸術”の代表作品。やっぱり初期の黒澤に影響与えてるねえ。森雅之を三船敏郎に代えれば、「羅生門」に成りそうな気配だもの。世界をリードしていた日本映画の隆盛期の映画の質に改めて魅せられた。 フェリーニは映画的世界の本当の天才だ。僕にとって、フェリーニとゴダールを超える人はいない。

「復讐するは・・」は実は始めてみた。今村さんは尊敬する監督の一人だ。最高な傑作です。こういう人間のサガをひじり出す映画らしい骨太映画が今無さ過ぎる。「小さな中国のお針子」はかなり良いね。フランス映画であったのには驚いた。タイトルは記憶にあったが、地味だからね、見ないでいたんだ。下方時代の自分の体験をまとめたダイ・シージエ監督の自伝的小説の自分での映画化だから、それもすごいね。文化大革命の時代に下方で労働を強いられた大学生二人が時代の変容に伴走し20年後医者やアーチストになり、下方時代に居た思い出の農村が長江の巨大な三峡ダムによって、川底に沈んでゆく現実を見つめさせられるまでのまさに大河の映画である。時代に翻弄された可愛いお針子は自立し何処へ。バルザックを超えたか。

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