2010年1月28日木曜日

ジャーナリストの激減 / 阿倍仲麻呂はハノイの知事なのさ

■ 雑誌「マリークレール」が廃刊になったらしい。とっても残念だ。なぜって、この「マリクレ」は映画特集とベトナム特集が有名であったし、内容も充実していたからだ。また女性編集長が、ベトナムマニアで知られていたし、特に今年はベトナムの観光キャンペーンの年になるだけに悔しいなあ。僕の娘もここのそばにいたはずだ。彼女からこの件のコメントも聞いていないが、どう言うのかしら。ついでに言うと、僕とか当校のことを去年取材してくれた「フォーブス日本版」とか、一時代を築いた「Hanako」、僕が30歳代、40歳代に愛読していた「スタジオボイスと「エスカイヤ」、リクルートの「ガテン」、天野さんの「広告批評」も去年で終焉を迎えたようだ。残念、寂しい。

インターネットの時代を受け入れた僕らは、今までとても大切にしていた雑誌文化を手放しつつある。これで良いのだろうか。新聞さえも地球上に張り巡らされた情報蜘蛛の巣通信に敗北しつつある。メディアとして敗北し、次のメディアへ席を譲るのは仕方ないが、問題は洗練されたコンテンツだ。研ぎ澄まされたジャーナリズムの行方だ。これらは、雪崩をうって歴史の彼方に廃棄されるのではないか。その不安はほぼ当たりそうで恐い。かつては明治大正昭和を股にかけ活躍した反骨の「宮武外骨」とか元朝日の「むのたけじ」などがいた。彼らは日本のジャーナリズムを創始し、かつ権力から守ってきた。現在、テレビによくでている良識派的な報道人でも、筑紫さんは1年半に亡くなってしまった。立花隆さんや鳥越俊太郎さんも病を抱えている(お二人とも今元気だが、癌を自ら明らかにしている)。

鎌田慧さんとか、広河隆一さん、吉岡忍さんとかほとんどテレビに出ない一群の人たちはもちろん数多くいます。新聞社やテレビ局にも志の高い記者、編集者、ディレクター、ドキュメンタリストがいることでしょう。でも、まともなジャーナリストが次第に暫減状態であることは各社の内部ではハッキリしている。しかも何故か、若い俊英なジャーナリストがあまり育っていない様子。僕らが知らないところで、そして認識できない形の新しい心あるジャーナリストたちが育っているなら良いのだが・・。どうなのだろう。キチンとしたプロのメディアが衰退し、更にこの社会を凝視し批評する者が激減していく日本の姿。ジャーナリズムが脆弱な時代ってどんな社会になるのだろう。暗澹たる気持ちになってくる。

■ 本年2010年は奈良の遷都1300年であるそうだ。テレビコマーシャルで最近時々流している。そこで、日本とベトナム政府は、丁度遷都1000年のハノイと共同で歴史的文化的催事を行っていくようだ。我々ベトナム関係者にとって大変興味深い一年間となろう。ところで、歴史の教科書に出てくる阿倍仲麻呂をご存じですね。奈良時代の遣唐使の一人ですね。李白の友達にもなったそうです。遣唐使はいわば学生ですが、その勉学への一途な意志は僕らの想像を超えますね。彼は何度か日本帰国を試みたが不運にも上手くいかず、約30数年後(凄いですね。20歳代の学生が50歳代に!)に何度目かのチャレンジで、最悪なことに乗船した船が難破し南方に漂流してしまった。

そして流れ着いた先が実は何とベトナムであった。歴史の何と面白いことか。彼はベトナムで10年ほど世話になり、現地で行政の経験を積み、長安に陸路帰還したが、ベトナムでのその力量を認められ、正式にベトナムの総督(当時はこの一帯は大国である唐の一つの地方であったので、総督は県知事である)として赴任した。つまり、あの有名な阿倍仲麻呂って、結局一度も日本に戻れないまま、ベトナムのハノイで波乱の生涯を閉じたのでした。知ってました?いがいと知られていないよね。この彼の総督の城とお墓などがハノイにあり、現在発掘中と報道されています。もし、これがはっきりすれば、大変な観光資源となりましょう。

現在日本からのベトナム渡航はざっと年間40万人です(最近、伸びが遅くなってる)。韓国へが240万人、香港へが130万人を考えれば、今後まだまだ伸びしろがあるでしょう。是非、観光やビジネスでの渡航が促進されますよう、関係者みんなで頑張らないとね。CHAO:チャオは、「今日は」の意味です。イタリア語のCIAO:チャオと同義で発音も同じです。またベトナム人は電話での初めの挨拶を「アロー、アロー」とフランス語風に言う。昔の宗主国のフランス語の影響ですね。このあたりが、ベトナムにヨーロッパの痕跡みえるところ。現在、キャンペーン中の「ようこそ、ニッポン」ならぬ「ようこそ(CHAO)、ベトナム」をあちらこちらで振りまきたいですね。日本人関係者は、今年の観光キャンペーンに協力したいものですね。
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・2009年1月 「ジャクリーヌ・ササールとかBB(べべ)とか」
・2009年5月 ゲバラの映画「モーターサイクルダイヤリーズ」
・     5月 カムイと名著「ベストアンドブライテスト」
・2009年10月「救うのは太陽だと思う」
・2009年12月「爆笑問題の失笑問題」・・・・・1日で1440のPV
・2010年1月 阿倍仲麻呂はハノイの知事である。
・2010年2月 MAC・MAC / 立松和平さんの死。
・2010年3月 「サンデープロジェクトの打ち切り秘話」
・2010年12月 映画「ノルウエーの森」の失態
・2011年1月 「お笑いの山崎邦正のベトナムアルバイト」
・2011年3月 メイドインジャパンから「Made by JAPANESE」の時代認識へ
      3月 「大震災をベトナム人は語る」
・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
これからも、よろしく、ご高覧ください。阿部正行

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