2009年12月31日木曜日

爆笑問題の失笑問題

■年末、三波春夫と村田英男のドキュメントと、ジョンレノンのドキュメントを見た。で、いま。実は1月17日日曜になってしまっている。年末から、書こう、書きたい、でも、見たいテレビもあるし、本も読まねば、ということで、新年もおわり、1月も半月たってしまった。で、書きたいことは結構たまっているので、短文にしあげて、アラカルトを記るしてみたい。

■さあ、まず書道が良い。年末に「書道ガールズ甲子園」という高校生たちのドキュメントを見た。いいねえ。書道を介したパフォーマンスなのだが、何せ参加各高校の「書」のレベルが高いのだ。それも、数メートルの巨大な紙に書くものばかりである。流行の女流紫舟とか、へたくそ相田みつをなどより、数段上の格調さがある作品を身体を使って次々に生み出していく。ちょっと小学生の「30人31足」徒競走の共同性と似ていて、思わず応援してしまう何かがある。NHKの朝の連ドラも、今年は「書道もの」らしい。実は僕は小学校3年から6年まで「東北書道展」という奴に学校を通じて出していて、初段であった六年生の時、銀賞に選ばれて、仙台の丸光デパートであったか、三越であったか忘れたが、授業中に教員と受賞式に行ったことを覚えている。僕のばあい、上手いというより大胆な形に描いての受賞だと思う。

■亡くなった妻の義母はお茶の水大学を卒業した後、「ひらがな」書の師範になり、70歳ぐらいまで原宿あたりで個展などもよくやっていた。デザイナーの浅葉克己さんがドンパ文字とか阿比留草文字など世界の文字をあつめていたり、僕の先輩の田中穣さんが、「世界の文字美術館」をつくる構想で動いていた時期もあるので、僕なりの文字や書に対する価値観や美意識はある。書というより「画」という意識で見ているのかも知れない。ピカソとマチスの作品の感覚が昔から大好きで、心と目にに送り込んでくる色彩とフォルムは、何といっても世界一と確信している。でも、その感覚を超えるような書や文字のフォルムは、古代中国や現代の日本書壇にも沢山ありそうだ。色彩と輝きを放つ墨。平面とは思えない文字の構成。この流行を切っ掛けに書にもっとアートとしてのスポットが当てられるといいなあと、切に願う。

■全国に阿部正行さんは、何人いるのであろうか。インターネット上で探すと、WEBやブログを持っている阿部正行さんは、4〜5名いる。建築家とか、フィギアの有名作家も居るようだ。
65歳ぐらいに引退したら、「全国の阿部正行(読みも漢字も同一が条件)で、集まりませんかあ」という集いをやってみたいと思っています。まあ、おそらく10数名は居ると思う。そこで司会の僕が「阿部正行の皆さん、こんにちは、ご苦労様です。今日司会の阿部正行です。」とやりたいのです。皆さんにお会いして聞きたいことはこれだけです。 ”阿部正行、あべまさゆき”って子供の時から言われてきて、どうでしたか?良い気分でしたか。自分の身体と、脳髄と名前が昔から一体化していましたか?何か不思議じゃあなかったですか?

■■NHKの番組で時々見ているのが爆笑問題の「爆問学問」だ。太田と田中の、どっちかと言えばこの番組の場合、田中のリードで進んでゆく。結構面白い。太田の乱暴な論理の構築と対案が見物であるシナリオとなっている。で、気づいたことは、大半のお相手は理系の学者なのだが、文系の先生と太田は何故か対峙できないことが解ってしまった。去年の11月ぐらいに東京芸大の学長とか、芸大関係の対論が2回ほど連続であったが、太田の芸術の感覚とか、知識は非道いものだった。単に論駁するために強引にあれやこれやいうだけで、番組として内容の無いものになった。画面で彼らを取り囲んでいた、絵画とか、音楽のアーチストの卵たちも爆問の薄っぺらさに辟易したんじゃあないかな。僕もチト驚いた。理系相手だと結構善戦しているのにね。

正月になってから、東京外大の亀山郁夫学長と対論していた。この一年僕が読んでいるドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」とか「罪と罰」の光文社版の翻訳でも有名なロシア文学の先生だ。この時も太田さんは、惨め。話せば話すほど敗残者に落ちて言っていた印象であった。何をどういったか、いまおぼえていないんだがね。問題はシャイで対人関係が不器用で、内弁慶な太田が、彼にとって全くの未知の領域の科学に挑んだ場合、相手の科学者が「素人」に丁寧に教え諭してくれるので、番組構成としては解りやすく良好になるのだろう。しかし、文学や芸術の場合の相手は、太田が一応「芸術分野」であるだろうと知った上で対応してくるので、実は容赦がないのだ。さらに、太田当人も「文化系のインテリ芸人」として知ってるべき事を生半可であることが多いので、どうも大胆に論理構成が出来ず、容赦ない攻勢に押しまくられやすく、「そうか、そんなもんかね」「意外に、程度ひくいのねえ」などと唾棄っぽい台詞を吐くので精一杯とあいなる。太田さんの踏ん張りに期待したい。

■12月8日は、ジョンレノンの命日だ。だから、例年12月はビートルズものや、レノンの回想もの、洋子オノの番組が増える。年末に民放の割に丁寧に作られたレノンの回想番組があった。オノ洋子のインタビュー中心にして進行する充実した内容であった。今までも何度も取り上げられているが、小野洋子の出現でビートルズが解散に向かう下りのリアルな様は凄い。ザ・ビートルズはいわずとも「ア ハードデイズナイト」「抱きしめたい」のややポップなロックではじまり、ラビシャンカールなどの影響、60年代後半の反戦・ヒッピー運動が開花した全世界的な潮流の影響もあって、後半「マジカルミステリーツアー」とか「サージェントペーパーズロンリー ハーツクラブバンド」「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」などをリリース、芸術に見事に昇華したロック界から来た初めてのアーチストである。ことばどおり、ベートーベンを超えたのだと思う。

改めて、ジョンの足跡を見てゆくと、解散は必然であったことが解る。ヨーコオノの芸術的な影響が解散を促進させたことはまさにその通りであるが、「イマジン」「ハッピークリスマス」「パワーツーザピープル」を聞くと、芸術に優しさが加わった独特の世界観に到達している。世界的歴史的普遍性を獲得していると換言していい。(ここ、近々加筆する。)

■最近、いやらしいコマーシャルが流れている。大和証券キャピタル何とかという企業のものだ。画面ではカリブ海の島々の民謡(サルサとかレゲエとか)のような音楽を貧しい身なりの民衆アーチストがソウルフルに歌ったり演奏している。アフリカの楽曲も入っているかも知れない。優れてよい。心地よい楽曲である。かつてハッピーエンドの細野晴臣さんが収集していた「地球の声」のようなすこぶる良い曲が画面から流れてくる。でも、なんで、証券会社のCMなの??開発途上の国の文化を使える立場にないんじゃあないか、あんたたち。金融企業のいままでの足跡をわきまえないいやらしいCMだなあ。何処の広告代理店がこういう嘘つきの企画を彼の証券会社に提案したのだろうか。こういう周辺に自分もいたことを恥じる。広告代理店の責任も大きい。こう いう下劣なことはもうよそうよ。
■《ブログご高覧感謝》
僕の人気・ページビュー多いタイトルと日付け、紹介しておきます。
以下は、毎日100人以上の”人気”ページです。ぜひ、ご高覧ください。
多いのは一日1400名閲覧もあります。

・2008年11月 赤塚不二夫先生のこと
・2009年1月 「ジャクリーヌ・ササールとかBB(べべ)とか」
・2009年5月 ゲバラの映画「モーターサイクルダイヤリーズ」
・     5月 カムイと名著「ベストアンドブライテスト」
・2009年10月「救うのは太陽だと思う」
・2009年12月「爆笑問題の失笑問題」・・・・・1日で1440のPV
・2010年1月 阿倍仲麻呂はハノイの知事である。
・2010年2月 MAC・MAC / 立松和平さんの死。
・2010年3月 「サンデープロジェクトの打ち切り秘話」
・2010年12月 映画「ノルウエーの森」の失態
・2011年1月 「お笑いの山崎邦正のベトナムアルバイト」
・2011年3月 メイドインジャパンから「Made by JAPANESE」の時代認識へ
      3月 「大震災をベトナム人は語る」
・2011年4月 映画「東京物語・荒野の7人・シンドラーのリストほか」
これからも、よろしく、ご高覧ください。阿部正行 

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