いやあ、本当にベトナム航空は良い航空会社です。昨日の晩の事を書かずには居れませんね。だって、今までベトナム航空のいい加減さは、不安にも繋がっている、というような事をこのブログにも書いていたし、その非道さにはかねがね辟易していた。2010年の7月に書いた。ご参照下さい。掲示して2,3日後にはその東京支店の鈴木さんとか言う人から電話ももらった事が在った。電話の内容はいま定かじゃあないけれど「いま鋭意、改善努力中です。まあ、あまり・・」ってな感じだったかな。僕はさんざん、文句も言いました、なにせ10数年搭乗しているんだからね、不満も溜まっている。でも、今回手放しで賛辞を送るんですが、ところが改善の結果ではないんです。
ベトナム航空は、たぶん成田の駐機料金が高額なのでそれをいくらかでも避けるために成田も関空も早朝着のスケジュールを組んでいる。というより、組んできた10数年にわたってね。僕なんか、当初の1993年から何年かは直行便が無かったので、VN航空を利用できなかったわけで、アシアナとか、中華航空とかで、乗り継ぎで、ベトナムを出入りしていた。でも、その時期以降十数年に渡って僕なんか年間8〜14回ぐらい往復してきた。日本帰国はいつものように23時55分とか、0時10分などまさにミドナイト。そんな時間ばっかりであった。特に近年は0時ちょっと過ぎのものが増えた。
これが問題なのである。23時台の場合は、その日の夜NOIBAI(ハノイ)空港に行けば問題無いのであるが、0時ちょいすぎのがやっかいなのである。0時5分発の場合、考えれば当たり前であるが、前日の夜に空港に行く必要がある。僕は、慣れているので、お客様に何時も「0時過ぎのは前日に空港ですよ」何んてしょっちゅうアドバイスしていた。おっとと、危ないところで難を逃れたケースも無いではなく、流石(さすが)阿部さん、ありがとうなんて言われたものだ。
で、事件は昨晩起きた。いま、17日朝、成田の到着ロビーで、電車待ちながら幾分ホッとしながら書いている。今回特に本日から、都内はもとより横浜、秋田、静岡での会議とか含むかなりハードな一週間、一日たりとも変更は今更出来ない日程がびっしり組まれている。そんなときに日程のミスがあったら大変だぁ。
はっきり言って、その大変になりそうであったのだぜ。僕はいつものように人が少ないビジネス席の受付に並んだ。おいおい、阿部ビジネスかあ?違うんです何百回も使っている者の得点もあって、席はエコノミーだけれどもチェックインやラウンジはビジネスクラスと同じ扱いなだけ。で、人もまばらですぐに僕の番。ベトナム人のカウンターの若い女性が英語で、これはYesterdayのチケットだという。
一瞬、すぐさまsorryーsorryと言いながら、チケット見たら、本当に昨日16日0時20分のチケットだった。あれれれれ、昨日のチケットだぜ。マジに。まずは反省よりも、現実の対処が大切と瞬時に判断して、困惑の彼女に「HELP me」という言葉を用意したその時、彼女はひょいと目線を下げPCのキーボード打ちだした。ひょっとすると、搭乗作業進めてるぞ、このまま黙って推移を見ていた方がいいかも、下手にヘタな英語で作業を中断させない方が良さそうだ。口笛でも吹きながらの心境で事態の進捗を見守っていた。そしたら「これ昨日のチケットです」ってまだ言っていたが、でも、左手には僕用の今日の搭乗券をもって僕に提示した。早口で解らなかったけれど、状況の判断から「昨日のだけれど、(気の毒だから)今日の席確保しておいたから」といったのだと信じるしかない。有り難い。女神がカウンターに舞い降りて来ていようとは。
これが、キチンとした我がJALならどうなったろう。四角四面の話しになったのではなかろうか。絶対乗れなかったね。「昨日のチケットでは、今日搭乗できません」とね。まあそれはいいや。ともかく、良い方向に動いている。チケットもらってもパスポートの押印の日付は大丈夫なのかな、湧いてくる喜びの笑いを噛み殺して、次の心配なんかしてみた。僕はマルチVISA持っているので滞在日程が1日延期になっても問題なかろうが、チケット料は本当は微妙に変化するはず、てなこと考えたが、こういう場合成り行きに身を委ねるのが60年で得た僕の技。僕は彼女の家庭に幸福が近々訪れることを念じて、「シン・カムン」と笑顔を振りまいて、カウンターを辞し、イミグレーションに向かった。日本的じゃあないベトナム航空、ありがとう。このまんまでいいのだよ。無理して日本風にきっちりしなくていい。ベトナムはベトナムさ。
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